伝説の魚、タキタロウを追う(山形県鶴岡市 大鳥池)

タキタロウの名前を初めて目にしたのは、漫画「釣りキチ三平」の「O池の滝太郎」の巻。大好きな漫画で、子供の頃にワクワクしながら読んでいました。本当にそんな魚がいたら、いつか挑戦してみたいと誰もが思ったことでしょう。

私もそんな一人です。

大人になって調べてみる「O池の滝太郎」の話には実話があって、本当に伝説の魚が存在していることが分かりました。
その伝説のタキタロウが棲息するのは、山形県鶴岡市朝日連峰にある大鳥池。
標高960メートルの山上にあって、登山をしなければたどり着けない。
やはり、伝説の怪魚を釣るには、相当なハードルがありそうだ。

タキタロウとは

イワナの仲間であると思います。

滝太郎という名前が文献に書かれたのは、山形県の動植物を記録した松森胤保の『両羽博物図譜』(1885年)。昔に書かれた文献ですが、詳細なイワナの描写とともに「大物を滝太郎といい五尺、、、」と書かれています。
五尺って150センチ!!!

タキタロウを求めて

2013年夏、満を持して同行してくれる仲間を集い、伝説の魚タキタロウへの挑戦が始まった。未知なる魚を求めてワクワクしました。

目指す大鳥池に登山する場合は、登山道の玄関口にある朝日屋旅館さんで挨拶し、入漁券を購入しています。

すぐお向かいには、タキタロウ館もあります。
タキタロウに関する資料が展示されていて、テンションが上がってしまいます。

タキタロウ剥製


大鳥池に向けて登山開始

普通の登山マップにある大鳥池までの所要時間は、3時間となっています。ただ、3日分の食料と、大量に釣り具を忍ばせたザックでの登山では、大体4~5時間かかります(^_^;)

伝説のタキタロウが潜む大鳥池

重いザックを背負ってようやく到着。美しい山上湖が疲れを癒してくれます。

私の好きな言葉「自然を愛し、自然に学ぼう」。

伝説のタキタロウを狙う

経験上、作成したタキタロウポイントマップです。

ポイント①
足場の良い水門前のポイントです。6月のシーズン初めには、ヒメマスが多く釣れます。

ポイント②
広い釣り場を目指します。途中、危ない道もありますのでご注意ください。

タキタロウ山荘から20分ほどで、流入河川の東沢に到着です。

写真の時は、大鳥池が大減水したときのものです。ここまで減水することは、滅多にありません。急深になっているブレイクの攻略が、タキタロウへ道と考えています。

ポイント③
以東岳直登ルートから大鳥池側に道を外れ、尾根越えすると流入河川の中ノ沢にたどり着けます。相当な覚悟がないと到着できませんが、イワナのパラダイスです。

ポイント④
タキタロウ山荘から、右側に進む道から大鳥池を歩きます。一番奥まで進むと、崖になっていて進めません。ただ、タキタロウは水深の深い場所に棲息していますので、期待が持てるポイントです。

1日の釣りの疲れを、タキタロウ山荘で癒します。
1泊1500円です。土日は、管理人さんが常駐しています。消灯の20時までは、電灯もあり快適に過ごせます。

タキタロウ伝説の産みの親、佐藤管理人がいらっしゃれば、タキタロウの話も聞けます。楽しいですよ。

以前に私の聞いた話です。


タキタロウ伝説

長い間、大鳥池周辺の自然を守っていただいてる佐藤管理人の話は、嘘がなく真実を語ってくれます。

2022年現在、今年で10回目のタキタロウにチャレンジしてきました。残念ながら、タキタロウは釣れませんでしたが、いつの日か伝説が現実になる日を夢見ています。

最後にタキタロウ!!?

2019年に釣り上げたイワナ50センチです。これを超える、まだ見ぬ大物が大鳥池には潜んでいます。



ぜひ、タキタロウを釣りに、山形県鶴岡市大鳥池に遊びに来てください。
一緒にタキタロウを釣りあげましょう!

最後までご覧いただき、ありがとうございました。